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ボストンって、どんな街?

ボストンはアメリカで最も古い歴史を誇る街のひとつです。
1630年、ボストンはイギリスの植民地として築かれました。18世紀に入り、ボストンの人々は、イギリス本国の植民地に対する政策に反発し、「ボストン茶会事件」を起こしました。18世紀後半には、イギリスからの独立戦争が起き、当時の独立軍の将軍がアメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンです。そのような意味でも、ボストンはアメリカ発祥の地と言えるでしょう。煉瓦通りの家並みを眺めながら、石畳の路地を歩く「フリーダムトレイル」と呼ばれる道を進むと、その歴史を感じることができます。

また、ここボストンには、アメリカ最古の大学ハーバード大学やアメリカの宇宙開発に欠かせなかったロケットの完成に貢献したマサチューセツ工科大学(MIT)など、たくさんの大学や研究機関があります。MITでロケット完成に貢献した工学博士の増渕興一名誉教授が、ボストン日本語学校の初代校長先生です。

ハーバード大学出身のアメリカ大統領は7人もいて、ジョン・F・ケネディ氏や現在の大統領バラク・オバマ氏らもハーバード大学で学んでいます。また、30人を超えるノーベル賞やピューリッツアー賞の受賞者を輩出するなど、英知が結集する地区でもあります。
世界各国の頭脳が集まっているだけではなく、文化の香り漂う街でもあります。音楽では、以前小澤征爾氏が常任指揮者として活躍していたボストン交響楽団、ETなどの映画音楽で有名なジョン・ウイリアムズ氏が自ら指揮をするボストン・ポップス・オーケストラはじめ、至る所でいろいろなコンサートが開催されています。美術でも、ボストン美術館にはモネ、ルノアール、セザンヌなど、日本でも人気の高い印象派画家の作品はもちろんのこと、日本美術も浮世絵や仏教絵画を始め、かなりのコレクションがそろっています。日本美術部門の顧問として活躍した岡倉天心氏を記念して造られたという日本庭園もあります。 また、スポーツにおいては野球、バスケットボール、フットボール、アイスホッケーなどのプロスポーツも盛んで、どのチームも優勝経験がある素晴らしいチームです。


ボストン日本語学校ってどんな学校?

そんな素敵なボストンの郊外にあるメドフォード市に、ボストン日本語学校はあります。平成22年度には、創立35周年記念事業も執り行われました。前述の増渕興一初代校長先生の時代は25人でのスタートでしたが、今では常に700人を超えるほどにふくれあがり、学校創設にご尽力いただいた皆様のおかげで、こんなにたくさんの子どもたちが学ぶことができています。現在は、幼稚部、小学部、中学部、高校部、日本語部にわかれ、全部で40学級を超えていますが、メドフォード高校の校舎を借用して毎週土曜日の午前中のみ学校が開かれています。

本校は、ボストン及びその近郊に在住する日本人の子どもたちの日本語を維持補強することを、まず第一の目的として教育活動を実践しています。しかしながら、近年のニーズに応えるため、国籍を問わず日本語や日本文化を勉強したい子どもたちに、日本語を通して勉強する機会を与えるための学級も併設しています。年々、日本語部入学希望が増え、今では5学級を開設しています。

本校のような学校は一般的に「補習授業校」と呼ばれていますが、本校は日本人会が中心となって開校した当時から、「ボストン日本語学校」(The Japanese Language School of Greater Boston)と呼ばれています。開校時からの学校教育目標「日本文化を愛し 進取の気性と 人類愛の精神を持ち 世界平和に貢献しようとする 国際性豊かな子どもを育成する」にあるよう、国際社会で活躍できる日本人の育成をめざしています。

教育活動として、国語を中心に、基礎基本を習得するための授業を日本国内で使用されている教科書を用いて実施しています。国語に加え、算数(数学)、日本史、日本文化、総合学習(幼児対象)、特別活動、日本語指導なども取り入れています。月曜日から金曜日までは、現地アメリカの教育施設で学習しつつ、それぞれのご家庭で取り組まれている「日本の学び」に対し、補習指導を行うのが本校の特色です。

本校で学ぶ子どもたちの中には、マサチューセッツ州だけではなく、コネチカット州、ロードアイランド州、ニューハンプシャー州に住んでいる人もいます。2時間以上もかけてボストン日本語学校に通ってくれている子もいます。普段、現地校でアメリカ人の中で勉強している子どもたちが、土曜日だけは日本の友だちと思いっきり日本語で学び、遊び、ストレスを発散しながら日本人としてのアイデンティティを確認する大切な時間です。

できる限り、日本の学校と同じことを体験してもらうため、入学式や卒業式も行います。卒業式は日本の学校で行われているものと同じように、厳粛な式典を行っています。避難訓練や運動会もあります。運動会では、中高部の子どもたちが中心となって運営面で活躍してくれます。もちろん、運営委員会の皆様や、PTAの執行部の皆様、そしてPTAの会員である保護者の皆様のご支援、ご協力なしにはできない行事ですが、本校の素晴らしいところは、運営委員会、PTA、現地採用の教職員が一丸となって取り組んでいるところだと思います。
ぜひ、そんなボストン日本語学校を、一度訪れてみてください。お待ちしています。



ボストン日本語学校 校長  横山 勝寿